| 開催日 | 2023年3月27日 |
|---|---|
| 会場 | オンライン |
| 参加者 | 哲学キャンプ参加者(中高生中心) |
| 利用テクスト | 花王「キュキュット」の広告「毎日のお弁当づくり、おつかれさまでした。」(ご飯で卒業証書をかたどったお弁当)/説明用の例:ゆざきさかおみ『作りたい女と食べたい女』 |
哲学キャンプでのジンブンアトラスの実践
花王「キュキュット」のお弁当の広告を題材に、中高生向けに「自分の心が何に動くか」を確認するワークを実施。
哲学キャンプの枠でジブンジンブンが実施したジンブンアトラス。講座名は「気づきから世界を変える ージンブン学をジブンごとにー」。原田・廣川の2名体制で実施しました。 この回のメッセージは「どうでもよくないこと」。学校の教科は誰かが都合よく区切ったもので、自分には関係ないように見えるものも多い。でも「自分の心が何に動かされるか」を確認できれば、どうでもよかったことが「ちょっと楽しい」に変わる──そんな視点を、ワークショップで伝えました。やり方の説明では漫画『作りたい女と食べたい女』の一コマを例に使い、本番では4つのルームに分かれて、花王「キュキュット」のお弁当の広告を題材にしました。 人文学の核を「自分の心を動かすものを見つける営み」として捉え直し、哲学キャンプの文脈とも響き合う構成になっています。
ワークショップの進め方
「どうでもよくないこと」の話
学校の教科は教えやすくするために区切られたもので、自分の興味とは関係ないことも多い。でも「自分の心が何に動くか」を知れば、どうでもよかったことが面白くなる──という導入。
ジブンごとにすることを体験する
まず漫画『作りたい女と食べたい女』の一コマを例に付箋の書き方を確認したあと、ルームごとに花王「キュキュット」のお弁当の広告を見て、気になった言葉・絵・配置などを付箋に書いて貼っていく。思いついたことは否定しない、正解も間違いもないことを共有。
他の人の付箋にコメントする
他のメンバーが書いた付箋に、共感・疑問・ツッコミの付箋を追加していく。他者が何に心を動かされたかを知ることで、自分の視野も広がる。
自分と他者のジブンごとを確認する
対話を通じて「自分はこういうところに心が動くんだ」「この人はこんな見方をするんだ」を確認。自分のジブンごとを言語化する。
実践結果
中高生向けに「人文学」という硬めの言葉を、身近なお弁当の広告から入ることで、参加者が自分の心の動きを自然に観察できる構成となりました。付箋には「梅干しはなぜ真ん中に置かれるんだろう?」「誰に向けての広告なのかよくわからない」など、広告の作り手や受け手を考える問いが並びました。哲学対話の場で、人文学・哲学・自分の関心を接続する時間を提供できました。

