東京大学 美術史学でのジンブンアトラスの実践
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開催日2025年5月28日
会場東京大学駒場キャンパス(教室+「Reproductions」展 展示室)
参加者東京大学 美術論(美術史学入門)受講生
利用テクスト「Reproductions」展 出展作品(東京大学駒場キャンパスにて開催)
WORKSHOP

東京大学 美術史学でのジンブンアトラスの実践

「Reproductions」展の鑑賞と連動し、美術史学という学問を「ジブンごと」として接続する2週間のワーク。

東京大学 教養学部 髙岸輝(美術論担当教員)

東京大学 教養学部の授業「美術論(美術史学入門)」で、髙岸輝先生と協働して実施したジンブンアトラスの応用形です。学外授業として開催中の「Reproductions」展の鑑賞と連動させ、展覧会鑑賞×ワークショップ×課題提出の3段階で構成した2週間プログラムとして設計しました。 本実施の特徴は、従来のジンブンアトラスの付箋を囲む対話型から、展覧会鑑賞と言語化課題を中心とした個別探究型へと形式を大きく展開させたこと。「画題」「技法」「形態」「素材」「色」「言葉」「比較」「鑑賞」「環境」といった美術史学の参照キーワードを学生に共有したうえで、鑑賞と記述(ディスクリプション)を通じて、学生自身の興味関心と美術史学の接点を言語化していく構成としました。 授業の目的は「『Reproductions』展を通じて、美術史という学問や領域に含まれている多様な要素に気づき、それと自分の接点を考える。さらにレポートや研究テーマになりそうなものを考える」こと。美術史学を学問としての知識ではなく、自分自身の鑑賞体験と接続できる探究の営みとして捉え直す授業回となりました。

ワークショップの進め方

STEP 01

鑑賞前:「ジブンごと」に自覚的になる

教室で、授業受講の決め手・自分の興味関心(美術史以外の趣味・専攻希望分野など)を言語化する。自分の鑑賞態度の出発点を周囲の人と共有する。

STEP 02

教室でのイントロダクション

「Reproductions」展の鑑賞における参考キーワード(画題・技法・来歴・形態・画面・画材・色・言葉・比較・鑑賞・環境)を共有。鑑賞のための視点を持ってから展示室へ移動する。

STEP 03

展示室での鑑賞と解説・作業

「Reproductions」展を鑑賞しながら、髙岸先生からの解説を受ける。気になったもの・発見のあったものにキーワードリストでマークを付け、自分の気づきをワークシートに書き留めていく。

STEP 04

鑑賞後:「ジブンごと」を深める

鑑賞を通じてより関心を持ったことは何かを言語化。展示鑑賞と前週のワークを踏まえて、どのような研究テーマ・レポートテーマが書けそうかを複数書き出してみる。

STEP 05

授業後課題:美術史×ジブンごとで考える

授業後の課題として、①展覧会の再鑑賞、②出展作品1つのディスクリプション(客観的記述)、③気になった写真の撮影と提出、④「美術史」と「ジブンごと」を結びつけた研究構想の記述、を行う。6月30日までにUTOL(LMS)に提出。

実践結果

従来の付箋対話型ジンブンアトラスから一歩踏み出し、大学授業・展覧会・個別課題という複合的な学びの形式でジンブンアトラスのエッセンスを展開した回となりました。美術史学入門という科目の学問的枠組みを活かしながら、学生自身が展覧会と自分の関心の接点を言語化していくプロセスを設計しました。

当日の様子

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