UTCPイベント「サイエンスとジブンの交差点」でのジンブンアトラスの実践
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開催日2023年12月17日
会場東京大学駒場キャンパス KOMCEE 303号室
参加者中高生・東大の学生・UTCP関連の社会人 想定20〜30名
利用テクスト自然科学的な題材(ダンゴムシの生態など、複数の科学系資料を1枚のポスターに複合的に掲載)
WORKSHOP

UTCPイベント「サイエンスとジブンの交差点」でのジンブンアトラスの実践

自然科学的なテクストをあえて題材に選び、人文学的なまなざしで読み解く実験的回。

東京大学 UTCP(共生のための国際哲学研究センター)

東京大学UTCP(共生のための国際哲学研究センター)との共催で実施したジンブンアトラス。イベント名は「サイエンスとジブンの交差点 -気づく・深掘る・発見する-」。 この回の挑戦は、自然科学的な題材を人文学的に読み解くこと。ダンゴムシの生態のような、一見「人文学とは無関係」に見えるテクストも、ジンブンアトラスの手順に乗せれば自分の価値観・世界観を問い直す契機になる──そのことを、参加者自身に体験してもらう回でした。 従来のジンブンアトラスとは異なり、1枚のポスター(A0サイズ)に複数の科学資料を掲載する形式を採用。中高生から社会人まで幅広い参加者が、グルーピング・シール投票・対話を重ねて自分の問いを相対化していきました。

ワークショップの進め方

STEP 01

自己紹介とアイスブレイク

参加者同士で自己紹介。中高生・大学生・社会人が混じる会なので、対話の土台をつくる。

STEP 02

テクストを眺める

5分間、付箋を貼らずにテクストをひたすら眺める。自然科学の題材を、まず「見る」ことから始める。

STEP 03

気づきを付箋で出す

15分間、気づいたことを少しずつ付箋に書いて貼っていく。何でもOK。

STEP 04

付箋をグルーピングする

自分が気になったところをメンバーに説明したあと、15分間で付箋をグルーピング。気になる付箋にシールを貼って「共感」を可視化する。

STEP 05

対話と相対化

25分間、付箋とシールをもとにチームで対話。共通点と相違点、「どうしてそうなのか」を話し合い、自分の問いを他者との比較で相対化する。

STEP 06

自分だけの問いを立てる

最後の10分で、改めてテクストを眺めて「最初に選んだ問いに関連して、他に気づくこと・問うことはないか」を手元のワークシートに書き出す。自分の興味関心を言語化して締めくくる。

実践結果

「人文学」と「サイエンス」を接続するという挑戦的な企画で、参加者からは「人間以外の視点をもつこと」「サイエンスの伝え方」「1つ1つのテクストが、個々人の興味やバックボーンを投影した多様な見方に開かれていること」など、この題材ならではの手応えが得られました。一方で、「他の班の回答に触れる機会をもう少し欲しい」「対話時間をもう少し長く」といった運営面の改善要望も寄せられ、新形式の検証機会ともなりました。

参加者の声

人間以外の視点をもつこと。
人と一緒にやると、思った以上に問いが出ますね。
自分の疑問の立て方は連想ゲーム(ヨコ)が多く、ディティールへの欲求(ココ)や歴史・将来の展望への疑問(タテ)が少ないことが分かりました。
ダンゴムシの生態、人によってグルーピングの基準が全く違うこと、問いの出し方に違いがあること、たくさんの問いになんらかの関係があること。
1つ1つのテクストが、個々人の興味やバックボーンを投影した多様な見方や解釈、問いへと開かれていること。
個人的には「人文学」のところをもう一歩実質化したい気もしました。「自分ごとにする」ことと、「人間ごと化する」ことの関係について、もうすこし考えてみたい気がします。
心のありよう(あるなし)について多様な考え方があること。

当日の様子

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