DX戦略 | ジブンジンブン

DX STRATEGY

代表メッセージ

株式会社ジブンジンブンは、「自分」と「人文」の双方向的な関係をブランド哲学の核とする、独立系の人文系出版社です。研究者・著者と読者のあいだに立ち、書籍・インタビューコンテンツ・教育プログラムを通じて、専門知を社会に橋渡しする仕事を続けてきました。

出版業界の構造変化、研究者の労働環境の厳しさ、人文知の社会的プレゼンスの低下。こうした課題に向き合うためには、従来の出版プロセスの延長線上ではなく、デジタル技術を活用した新しい編集・制作・流通のあり方が必要だと考えています。

私たちは、生成AIをはじめとするデジタル技術を、人文知を縮減するものとしてではなく、その豊かさをより多くの人に届けるための基盤として捉えています。小さな独立出版社だからこそ機動的にデジタル実装を進め、研究者と読者の双方に価値を返していく。それがジブンジンブンのDX経営の基本姿勢です。

本DX戦略は、代表取締役の決定により策定・公表しています。
株式会社ジブンジンブン 代表取締役 原田 央

経営ビジョンとビジネスモデルの方向性

経営ビジョン

当社のミッション「ジンブン学をジブンごとに」のもと、デジタル技術を活用した経営の方向性として以下のビジョンを掲げます。

人文知の編集・流通・教育を
デジタル技術で再設計し、
研究者と社会のあいだに
持続可能な対話の場をつくる。

このビジョンは、次の3つの視点から構成されています。

01

人文知×デジタル技術の融合

生成AIや各種デジタルツールを編集・制作プロセスに組み込むことで、従来は時間・コスト上の制約から実現しにくかった深度と広がりを持つコンテンツ制作を可能にします。人文知の「遅さ」や「厚み」という価値を守りながら、それを届ける速度と射程を拡張します。

02

独立出版社としての持続可能性

小規模な独立出版社が長期的に活動を継続するためには、少人数でも高品質な編集・制作を回せる仕組みが不可欠です。デジタル技術を活用した業務効率化とナレッジの資産化により、属人性を減らし、持続可能な事業運営の基盤を築きます。

03

研究者支援のデジタル基盤

研究者の知見を社会に届けるプロセス全体――インタビュー取材、原稿化、書籍化、イベント化、教育プログラム化――を、デジタル技術により低摩擦化します。研究者が本務に集中しながら社会発信できる環境を整え、人文系研究のプレゼンス向上に貢献します。

ビジネスモデルの方向性

上記ビジョンを実現するため、以下の3領域でビジネスモデルを展開します。

書籍出版事業 研究者・著者との長期的な書籍プロジェクトを、デジタル技術を取り入れた編集ワークフローで運営
インタビューコンテンツ事業 Webメディア等を通じた研究者インタビュー記事の継続的な制作・発信
教育・講習事業 自治体・教育機関との協働による、人文知と生成AIを架橋する教育プログラムの企画・実施

DX戦略

上記のビジネスモデルを実現するため、以下の4つの戦略を推進しています。

01

生成AIを活用した編集・制作ワークフローの高度化

書籍編集やインタビューコンテンツ制作の各工程に生成AIを取り入れ、制作品質と速度の両立を目指しています。文字起こしから原稿化、構成案の検討、校正支援、議事録作成まで、業務ナレッジを構造化・標準化しながら蓄積し、再利用可能なかたちで運用しています。AIが生成した内容の根拠確認プロセスも整え、品質保証体制の構築を進めています。

02

研究者支援のためのデジタルプロダクト開発

研究者・著者が書籍やコンテンツの制作に参加する際の負担を減らすため、編集実務に即したWebアプリケーションの開発に取り組んでいます。複数著者による共同編集時のコメント統合ツールや、書籍テキストから地名を抽出して地図上に表示するアプリなど、編集と研究支援の両面で活用できるツールを試作・改善しながら育てています。

03

自治体・教育機関向けAIリテラシー事業の展開

自治体や教育機関との協働により、生成AIリテラシーに関する講習やワークショップを企画・実施しています。単なるツール操作の習得にとどまらず、人文知の視点からAIとの協働を考える教育プログラムとして、「AIと共に思考する態度」を育てることを目指しています。

04

業務基盤のデジタル統合

チャットツール・表計算ツール・自動化スクリプトを組み合わせ、タスク管理・進行管理・リマインダー通知などを統合的に運用する業務プラットフォームを構築しています。少人数でも複数のプロジェクトを並行して進められる、独立出版社に適したデジタル業務基盤の整備を進めています。

推進体制と人材育成

推進体制

代表取締役がDX推進責任者を兼務し、全社のDX方針・投資判断を統括しています。小規模組織の利点を活かし、意思決定から実装までを一気通貫で進められる体制としています。著者・研究者・クライアントとの協働を通じ、現場の手触りを持った実践的なDX推進を行っています。

デジタル人材の育成・確保

代表自身がプログラミング、API連携、Webアプリ開発等の実装スキルを継続的に習得し、経営者自らがデジタル実装に関与しています
業務知見を構造化された形式で整理し、AIと連携して運用できるナレッジベースとして蓄積しています
必要に応じて外部の専門家・開発者と連携し、自社の実装能力を補完しています

ITシステム環境の整備方針

技術基盤

AI活用基盤 生成AI(大規模言語モデル)のAPI連携およびデスクトップアプリを業務の中核ツールとして活用
業務基盤 クラウド型のオフィスツール、チャットツール、自動化スクリプトを組み合わせた業務環境
開発基盤 モダンなWebフレームワークを用いた自社内製のアプリケーション開発環境
ナレッジ基盤 業務手順をコード化・再利用可能な形式で蓄積し、AIとの協働に活用

投資方針

AI API利用やクラウドサービス等の運用コストを、固定費ではなく価値創造のための投資として位置づけています。大規模な独自システム開発ではなく、既存サービスの組み合わせと小規模な自社内製開発のバランスを重視し、2026年度以降も編集ワークフロー・教育事業・研究者支援ツールの各領域で継続的に投資を行います。

成果指標

DX戦略の達成度を測るため、以下の指標を設定し、代表取締役のリーダーシップのもとで定期的にレビューします。

戦略① 編集・制作ワークフロー
インタビュー原稿制作の所要時間の削減率(対前年比)
標準化されたナレッジ資産でカバーされる業務工程の割合
戦略② デジタルプロダクト開発
自社開発Webアプリケーションの稼働数
アプリを活用して進行した書籍・コンテンツプロジェクトの件数
戦略③ 教育・講習事業
自治体・教育機関向け講習の年間実施件数
受講者数(年間延べ人数)
戦略④ 業務基盤
デジタル業務基盤の運用カバー率
並行して運営できるプロジェクト数

情報セキュリティ方針

情報セキュリティは、著者・研究者・クライアントからの信頼の基盤です。以下の方針で対策を推進しています。

SECURITY ACTION自己宣言(二つ星)の取得を通じた、中小企業向けセキュリティ対策の実施
クラウドサービスにおけるアカウント管理・二段階認証の徹底
取材音声・未公開原稿等の機密情報の取扱いルールの策定と運用
生成AI利用時の情報入力範囲と、成果物の根拠確認プロセスの明文化

本方針は代表取締役のリーダーシップのもとで継続的に見直しを行います。詳細は情報セキュリティ基本方針をご覧ください。

策定・承認情報

策定日2026年4月17日
策定・承認者株式会社ジブンジンブン 代表取締役
公表媒体株式会社ジブンジンブン 公式Webサイト
見直し頻度年1回、または重要な事業変化があった際に実施
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